私が遺言が必要だと思ったきっかけ

私が遺言書を書くことが必要だと思ったきっかけを書いておこうと思います。

平成21年、8月父を亡くしました。
大腸がんと4年弱闘い、75歳で亡くなりました。
亡くなる2週間前、父が再入院した時、ちょうど子どもが生まれたばかりで妻と子どもはまだ入院中でした。妻と子どもが退院したらお見舞いと報告に行こう。そう思っていました。
退院の日の朝、電話が鳴りました。父が亡くなったという連絡でした。
頭が真っ白になりました。そして、後悔しました。
伝えたいことはまだたくさんあったのにと。

父は遺言書は残していませんでしたが、債務超過の状態だったので相続手続は放棄をしただけで、特に揉める事はなく終了しました。それから1ヶ月が過ぎ、父の知人から父が生前語っていた家族に対する想い、死後の希望等を聞きました。私は涙が止まりませんでした。

そんなことを考えていたのかと。
父は寡黙な人で想いを語るような人ではありませんでした。
また、私も父の想いを知ろうとしなかったのかもしれません。

想いは伝えようとしなければ伝わらないのだ。
知ろうとしなければ相手の想いは知ることができないのだ。
そう強く思いました。

その一つの手段が遺言書なのだと思います。

遺言相続業務を通して、お客様とご家族の想いを形にして残すお手伝いができればと思っています。

長文を最後まで読んでいただきありがとうございました。